【剣盾ダブルシリーズ11】カイオーガとラティオスくんと愉快な仲間たち
ここ一年以上構築記事を書いていなかったので、なつウヒオフ予選5-0,トーナメント3-1で3位だった構築を紹介します。
なんとなくラティオスを使いました。
紹介はなるべく簡潔(当社比)に。。
1.構築経緯
(1)伝説枠
ザシアンをレートで少し練習したが、あまり勝てず。。ということで、次に強そうなカイオーガに鞍替え。
カイオーガの魅力は、以下3点に集約されていると思う。
・強力な全体技(しおふき、こんげんのはどう)があり、有象無象に負けない
・ダイマックス可能できょじゅうざんが半減(ダイマックスしても簡単にワンパンされない)
=ダイマックスをしてもしなくてもスペックが高い
・ガオガエンに圧倒的有利
一方で、以下が気になる要素だった。
・素早さが中途半端
・ゴリランダー、レジエレキ、フシギバナなどの一般枠がきつい
・かいでんぱされると制圧力が大幅ダウン
(特に、化身ボルトロスはまけんきダイマックス型もかいでんぱいたずらごころ型も厳しく、なおかつ対策が異なるため、かなり厳しい相手)
上記メリデメを踏まえて、構築を組むことに。
まず、強い動きを太くすることを考え、カイオーガの強みを深掘りすることに。
カイオーガはダイマックスをしている際は、高い耐久とダイストリームで大体の敵をワンパンできるため、アイテムによるサポートはいらない、HP振りカイオーガが強そうという考えに至った。となると、HP振りのカイオーガで、非ダイマックスの時に最も強く利用できるアイテムを持たせるのが合理的であるため、「こだわりメガネ」を採用。
(こいつ剣盾の構築でこだわりメガネの水タイプばっかり使ってるな)
こだわりメガネを採用することで、性格補正さえあれば火力は十分、ということでHBベースに努力値を振り、ダイマックス時の耐久をさらに伸ばすことにした。
(2)取り巻きの選定
①S操作
取り巻きでカイオーガの弱みを埋めていく。
S操作が必要 + かいでんぱを対応するために、S操作要因にサイドチェンジを仕込むと強そう。
(一回サイドチェンジ + こだわりメガネしおふきがまともに通ると、その後カイオーガでダイマックス切るだけでゲームが終わります)
ということで、黒バドレックスにも強そうなポリゴン2をなんとなく採用してみたところ、悪くはなかったのでそのまま続投。
一方、トリックルームだけでなく、おいかぜ + しおふきの脳死チンパンプランも採用したい。後述の理由で、元々トルネロスだった枠がラティオスになった。ラティオスさんはトルネロスと違いサイドチェンジが使え、フシギバナ、ゴリランダー、レジエレキのどれにも強く、意外と噛み合っている顔をしている。(ほんまか?
②環境へのアプローチ
構築の軸が決まってきたので、取り巻きで環境に多いコマを対策する。
心がけたことは、種族値が高く汎用性が高いポケモンを採用することと、特定のポケモンを一匹だけで対策しないこと、である。
・対ザシアン、白バドレックス、草(、、)
(ガオガエンでザシアン、白バドレックスを倒すのではなく、おにび・威嚇で耐久を補強して味方のポケモンを生存させる)
・威嚇要因
・ゴースト耐性
ゴリランダー
・対カイオーガ、レジエレキ
・終盤のお掃除要因
・フィールドの書き換え要因
・ゴースト耐性、対黒バドレックス
・トリル要因 + †Ally Switch†
・雑なクッション
4匹並べてみて、残り2匹に欲しい要素としては以下の通り。
・おいかぜ
・対フシギバナコータス系、対草
・電気打点(カイオーガミラー)
・対レジエレキ
・水耐性(カイオーガ対策)
元々は使いたかったドラパルトと、カイオーガと言えばトルネロス!というノリで6匹埋めていたが、ドラパルトがいかんせん微妙だったのと(ザシアンが気まずい、ダイホロウが構築と噛み合っていない)、トルネロスがおいかぜする機械になっていることが微妙と感じた。
特にカイオーガ系で、カイオーガ + ナットレイ + レジエレキみたいなパターンのやつに、ゴリランダーとカイオーガを出してしまうとナットレイが気まずくて、ナットレイのためだけにガオガエン出すのも微妙、そもそも水耐性枠のドラパルトがよくダイマックスをしていて、ナットレイが出てくる頃にはダイマックスが終わっていてナットレイの処理が厳しいということがわかったので、ナットレイに強めでカイオーガやレジエレキにも最低限戦えるコマを採用することに。ということで、5枠目にサンダーを採用。(対雨とか関係なくウェザーボールサンダーを使いたかったからノリで採用しただけとか言えない)
サンダー
・対草(カイオーガ系統の取り巻き破壊要因)
・対ザシアン
・ダイジェッター
・電気打点
→対カイオーガ系統、フシギバナ + コータス系への選出を見越してHCベースのとつげきチョッキで採用することに。
(とつげきチョッキにすると合法的にフルアタにできるので、ウェザーボールとねっぷうを両採用できます!!)
とつげきチョッキを持たせることでカイオーガへの突っ張りやレジエレキへの最低限の抵抗が可能になり、ザシアン構築にもレジエレキに臆することなく出していける。
ということで、最後の枠には水耐性のあるおいかぜ要因で、できればサイドチェンジを使えると楽しい、という条件が残った。ドラパルトを試す中で、カイオーガ + ドラゴンタイプは縦の相性が優れていたので(ドラゴンの氷弱点はカイオーガで受けて、カイオーガの苦手な草電気はドラゴンが受けられる)、ドラゴンタイプで強そうなコマを採用することに。なんとなくラティオスというポケモンが目に止まったので、ラティオスを使うことにした。ラティ兄弟はサンダーにも最低限抗える性能しているので、意外とかゆいところに手が届いている。(ほんまか?
・対フシギバナ + コータス
・おいかぜ + †ally switch†
・対ゴリランダー、レジエレキ
・水耐性
…構築に単タイプに3枚も入っているのは不満ですが、まあ仕方ないですね。。
2.個別解説
カイオーガ
性格:ひかえめ
持ち物:こだわりメガネ
実数値:207-×-133-193-161-114
努力値:252-×-180-44-4-28
技:しおふき かみなり れいとうビーム こんげんのはどう
選出率:100%
ダイマックス率:50%くらい
【配分】
・HBベースで残りを振り分け。
・S:おいかぜ下で最速ザシアン抜き +α
構築経緯の通り、非ダイマックスで最も強いアイテムであるこだわりメガネカイオーガを採用。ダイマックス時も破格の性能であるため、カイオーガの行動回数をいかに稼ぐかが立ち回りと構築の肝。
結構な頻度でダイマックスはするが、可能であればダイマックスはサンダーに譲り、カイオーガはメガネしおふきかこんげんのはどうに徹したい(非ダイマで破格のパワーを持ち合わせているので)。ダイマックスしないと行動ができないか、よっぽどカイオーガのダイマックスが刺さっている時は積極的にダイマックスするけど。。
ラティオス
性格:ひかえめ
持ち物:こころのしずく
実数値:187-×-101-182-131-146
努力値:252-×-4-124-4-124
技:おいかぜ †サイドチェンジ† りゅうせいぐん サイコショック
選出率:30-40%
ダイマックス率:20%くらい
【役割】
・水、草、電気耐性
→対カイオーガ構築の一般枠処理係、フシギバナ + コータス、レジエレキ + ゴリランダー
・おいかぜ要因
【配分】
・S:最速フシギバナ抜き(元々はおいかぜ下で最速レジエレキ抜きのS139でしたが、粉バナが不快だったので少し素早さ上げました)、Hぶっぱ、残りC
採用理由、配分、何をとってもいまいちよくわからないポケモン。僕もなんで使ったのかよくわかりません(
素早さを振らない理由は以下の通り。
・役割対象が草、フシギバナ + コータスでこの辺を相手取るためにはすばやさよりも耐久の方がバリューは高い。
・すばやさを落とすことによる懸念点がウーラオス、リザードン、(パルキア・キュレムなど)だが、ウーラオスは数が減っている上、ウーラオスがいる構築は基本ラティオスの選出をしない。リザードンはダイマさえ切らせればカイオーガでおやつにするため問題なし。パルキア・キュレムは数が少ないのとサイドチェンジを絡めて頑張ればいい、ということですばやさは落とすことにした。
・この構築を見て、色んな人からなんでラティアスじゃないの?って聞かれた。僕もよくわからんけど、ラティアスのH187-D150の耐久は過剰かなあと思ったのと、火力が足りなさそうな点が気になったので、今回はラティオスにした。(正直なところラティオスならおもちゃ感あって楽しそうってだけでした
オフの感想だけで言えば、謎の刺さりがあって活躍した試合があったりしたので、意外と悪くなかった気はするが、レートで数をこなせているわけではないので、本当に強いかは未知数。
サンダー
性格:ひかえめ
持ち物:とつげきチョッキ
特性:せいでんき
実数値:197-×-108-176-120-126
努力値:252-×-20-116-76-44
技:かみなり ぼうふう ねっぷう ウェザーボール
選出率:70%くらい
ダイマックス率:60%くらい
【役割】
・対カイオーガ構築一般枠対策その2
・対ザシアン
【配分】
・ダイジェットでエースバーン抜き(全く意味がない模様
・C:11n
・残り耐久(耐久ラインは何かを意識して降ったわけではないです、ザシアン考えたらもう少し防御が硬くてもいいかも
雨パと言えばサンダー! かみなり&ぼうふう! ウェザーボールもしたい! と楽しさ重視で5枠目にシナジー関係なく採用され、採用理由を後付けされたポケモン。一応対カイオーガ、対ザシアンの一般枠に戦える性能をしていて、カイオーガの天敵の草タイプにも無類の強さを誇るため、採用自体は悪くなかったかなと。
役割が対カイオーガ構築、ザシアン構築、フシギバナあたりなので、すばやさを高めるよりも、耐久を振ってきちんと役割対象と打ち合えるようにとつげきチョッキを採用した。
かみなり + ぼうふうという欲張り構成なので、雨降っていない状態で非ダイマックス状態で戦うハメになると打つ技なくて悲しい気持ちになる。
ちなみに、ラティオスとサンダーがかなり役割が被っているように見えるが(草、カイオーガ系、コータスフシギバナ)、環境に数が多い構築は複数匹で厚く対策を行うことで立ち回りが楽になるのでありだと思っている。バナコー対策要員に初手から消極的ダイマックスを切る展開が少なくなり、相手のダイマックスを非ダイマのサンダーラティオスガオガエンで凌いで、カイオーガのダイマックスを最後に通す、のような動きができるので、よかったんじゃないかなと。
ガオガエン
性格:わんぱく
持ち物:オボンのみ
特性:いかく
実数値:201-136-132-×-123-91
努力値:244-4-76-×-100-84
技:おにび ねこだまし すてゼリフ フレアドライブ
選出率:70-80%(対カイオーガ以外は基本出す)
ダイマックス率:緊急ダイマのみ
【役割】
・威嚇要因
・対草
・対ザシアン、白バドレックス(おにびによる味方の行動サポート)
【配分】
・B:11n
・S:最速モロバレル抜き
・D:あまり
一家に一台ガオガエン。どちらかというと対面構築よりであるため、すてゼリフをたくさんしてサイクルを回すというよりは、初手出しで捨て台詞をせずおにびをいっぱい撃って、余裕があればすてゼリフでサイクルを回す感覚で使っていた。おにびを入れれば、カイオーガが無理にダイマックスせずこんげんのはどうをたくさん打つことができるようになり、幸せな気分になれる。
ゴリランダー
性格:いじっぱり
持ち物:こだわりハチマキ
特性:グラスメイカー
実数値:207-187-110-×-98-103
努力値:252-196-0-×-60-0(※S個体値27)
技:ばかぢから 10まんばりき ウッドハンマー グラススライダー
選出率:50%くらい
ダイマックス率:20%くらい(対カイオーガなどにたまに。)
【役割】
・対水(特にカイオーガ
・対レジエレキ
・終盤のスイーパー
・フィールドの書き換え
【配分】
・A:11n
・D:あまり
・S:無振りイエッサン抜かれ
※S調整が活きた試合は今まで一度もなかったので、S105でいいと思います(
こだわりアイテム大好きおじさんなので、メガネもハチマキも採用しました!終盤にグラススライダーでお掃除するのは強かった!
相手のガオガエンはカイオーガで牽制しているものの、草半減のポケモンがかなり多いので、積極的に採用・選出をしたいポケモンではないが、カイオーガ・レジエレキを一番わかりやすくなんとかできるので採用。それ以外に言うことはない。
ポリゴン2
性格:おだやか
持ち物:しんかのきせき
特性:トレース
実数値:191-×-119-×-154-80
努力値:244-×-68-×-196-0
技:イカサマ じこさいせい サイドチェンジ トリックルーム
選出率:50%くらい
【役割】
・トリックルーム要因 (+サイドチェンジでカイオーガをサポート)
・対黒バドレックス
・HPタンク
【配分】
・D:11nでBがあまり。
物理耐久はガオガエンのいかく・おにびで補えばいいかなのノリで、ボックスに転がっていたD配分が厚そうなポリゴン2を適当に採用。誰かいい感じの耐久ライン教えてください。
カイオーガを全力サポートする構成。構築全体的に遅いので、ポリゴン2のトリックルームベースで展開をすることが多いため、活躍の機会は多い気がしているがパワーはないため、出したくない。。
サイドチェンジは強かったが、一方でかいでんぱが欲しい場面も散見されたので、技構成は難しい。
イカサマは黒バドレックス対策を兼ねているので外せないとは思う一方で、ガオガエンさんとセットで出すことが多いので、イカサマのダメージが伸び悩むのは構築的には汚い。技選びって難しいね…
3.選出例
まだ、各構築に決め打ちできるほど考察が深まっていないので、強い選出パターンをいくつか紹介します。
カイオーガを表 or 裏に置くのか、ダイマックスをカイオーガに使いそうか別のポケモンに使いそうか、あたりが選出のポイント。
基本カイオーガは裏で、初手でサイドチェンジ + しおふきができそうな場合は表に置く。
ダイマックスは基本相手が切るまで待つ。カイオーガかサンダーをちらつかせつつ、ポリ2ガエンでちまちま削っていると、先に相手がダイマックスを切ってくれる。こちらは全員耐久振りで火力もそこそこ以上あるので、サイドチェンジとおにびを絡めれば、ダイマックスをせずとも一定以上戦える。その後、カイオーガかサンダー(かラティオス)の刺さっている方をダイマックスをする流れが一番綺麗。
パターン1:トリル展開パターン
裏:カイオーガ + サンダー or ゴリランダー
一番多い選出パターン。ガオガエンでおにびを入れて場を荒らし、頃合いを見てカイオーガを着地させ、いっぱいしおをふきましょう。
サンダーかゴリランダーは最後のお掃除要因になることが多いです。
裏:カイオーガ + サンダー or ゴリランダー
きたぞ我らのラティオスさん。この選出をするときは、相手のフシギバナを迎え撃つ時が多い。ガオガエン、サンダー、ラティオスの3匹でキョダイベンタツを凌いで、カイオーガを安全に着地させることを目指す。
フシギバナ相手にはガオガエン + ラティオスで入り、ガオガエンをサンダーに即バック。絶対にダイアースは押させない or 透かす動きをするのがいいと思います。
パターン3:対トリックルーム
表:カイオーガ + ポリゴン2 or ガオガエン or ゴリランダー
裏:ガオガエン + サンダー or ゴリランダー or ポリゴン2
トリックルーム相手は開幕カイオーガでしおふきをし、気持ち良くなる。サイドチェンジ + しおふきで相手を荒らし、トリックルームのメインアタッカーが出てきたタイミングでカイオーガでダイマックスを切る。相手のトリラーがポリゴン2の場合は、相手がトリックルームするまでサイドチェンジは隠して、かいでんぱのタイミングでサイドチェンジを決められると強い。
パターン4:カイオーガビート
裏:サンダー + ゴリランダーor ガオガエン
サイドチェンジ + しおふきの構え。最大パワー選出っぽい顔をしているので、これができると楽しいです。サイドチェンジ + しおふき! おいかぜ + ダイストリーム!! GG!!!
4.最後に
1年半ぶりくらいのオフ、とても楽しかったです。対面でポケモンをして、人と意見を交換しながらポケモンができないと、とても辛い。。また、オフが頻繁に開催される世の中になることを願っています。
5.SDテキスト
Kyogre @ Choice Specs
Ability: Drizzle
Level: 50
EVs: 252 HP / 180 Def / 44 SpA / 4 SpD / 28 Spe
Modest Nature
IVs: 0 Atk
- Water Spout
- Origin Pulse
- Ice Beam
- Thunder
Latios (M) @ Soul Dew
Ability: Levitate
Level: 50
EVs: 252 HP / 4 Def / 124 SpA / 4 SpD / 124 Spe
Modest Nature
IVs: 0 Atk
- Ally Switch
- Tailwind
- Draco Meteor
- Psyshock
Zapdos @ Assault Vest
Ability: Static
Level: 50
EVs: 252 HP / 20 Def / 116 SpA / 76 SpD / 44 Spe
Modest Nature
IVs: 0 Atk
- Thunder
- Hurricane
- Heat Wave
- Weather Ball
Incineroar @ Sitrus Berry
Ability: Intimidate
Level: 50
EVs: 244 HP / 4 Atk / 76 Def / 100 SpD / 84 Spe
Impish Nature
- Fake Out
- Will-O-Wisp
- Parting Shot
- Flare Blitz
Rillaboom @ Choice Band
Ability: Grassy Surge
Level: 50
EVs: 252 HP / 196 Atk / 60 SpD
Adamant Nature
IVs: 29 Spe
- High Horsepower
- Wood Hammer
- Grassy Glide
- Superpower
Porygon2 @ Eviolite
Ability: Trace
Level: 50
EVs: 244 HP / 68 Def / 196 SpD
Calm Nature
IVs: 0 Atk
- Ally Switch
- Trick Room
- Recover
- Foul Play
6.過去の構築